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テニサーを極める。(2)

テニサーの仕組み

テニサーに入ってしばらくすると練習方法やサークルの構成などがわかってくるだろう。
その構成は各テニサーによって異なるが、ここでは硬庭連テニサーのごく一般的なサークル構成や練習方法を紹介する。

-テニス-

テニサーの活動の中心は当然テニスである。
多くのサークルは多摩川や川崎・武蔵小杉など日吉から比較的近い場所に、
毎日テニスコートを練習場所として確保している。
人によって時間割や空いている時間も異なるので、平日の昼間や夜間(ナイター)の長い時間とっていることが多い。
何曜日どの時間に練習に行くかは基本的に自由である。

各曜日の練習(曜日練と呼ぶ)にはその曜日の責任者がおり、
その人がその曜日の練習内容などを決定したり出席者を管理したりしている。
ちなみにこうした練習の出欠を伝える際に、「アップ」「ダウン」という用語が利用される。
アップとは途中から参加すること、ダウンとは早退することを表し、多くは時間割の数字と合わせて使われる。
「2アップ」のように使うと「2限の授業が終わりしだい練習に参加する」、
「3ダウン」は「3限から授業に出るので早退する」ということになるのだ。

大抵前の週にメーリングリストなどで練習の出欠確認メールが回され、
それに「木曜2アップで。」などと出欠を返信する。
練習は、全体で球出しやミニゲームをする「正規練」と自由にラリーなどをする「自由練」の2つに分けられる場合が多い。
形式が決まっている「正規練」は各テニサーの雰囲気が出やすいと言われているので、
新歓期は重点的に見ておいてもいいだろう。

また、曜日練がない日に友達同士や仲の良い先輩たちと自前でコートを取って行う「闇練」もある。
サークルの正規の練習ではない闇練には他サークルの人も入っていたりする。

-行事-

テニサーにはテニスの練習以外に様々な行事がある。
合宿・飲み会の他、サークルによって様々な企画や旅行などが存在する。
出欠は完全に自由であり、また自分で企画して実行することも可能だ。
先輩や同学年の友人と仲良くなる機会でもあるので、参加してみても良いだろう。
全体合宿、1年合宿、日吉飲み(1.2年生のみの飲み会)はほとんどのテニサーであるだろう。
3男1女飲みなどという個人的にはやる意味がわからない飲み会もあったりする。

また付け加えて言っておくと、テニサーの合宿は長い。
1週間は当たり前、8泊9泊となるサークルもある。
そしてコート代や飲み会でのお酒代がある分、他のサークルより高くなるのである程度覚悟しておきたい。
ちなみに合宿に全日程参加することを「全参」と言い、
先輩に何かおごってもらえるかもしれない。少なくとも飲み会では飲まされる。

-役職-

テニサーに限らずどのサークルにも役職というものはあるが、
テニサーの場合いくつか特殊な役職が存在する。
そのサークルが所属している連盟との連絡を担当し連盟の大会やイベントの参加者などを管理する「連盟担当」や
各曜日の練習を管理する「曜日練責任者」などだ。多くは2年生が担当し、全体統括などのみ3年生が就いている。

1年生のときに積極的に活動に参加していると、2年生になって様々な役職が降ってくることもある。
頭の片隅に置いておこう。

-連盟-

慶應のテニサーの特徴は、多くののサークルがそれぞれ「連盟」に属していることにある。
硬式庭球同好会連盟(硬庭連)・KTC連盟の2つである。
テニサーに所属する学生は、同時にそれぞれの連盟に会員として登録されるのである。
細かい機構の違いはあるのだが、簡潔に違いを説明しよう。

まず、硬庭連のテニサーは、慶應義塾大学の学生しか参加できない。
わずかに例外があるが、基本的に男女とも慶應の学生である。
また硬庭連のテニサーは入部期間に制限があり、メンバーは原則オリエン期間中しか募集していない。
それに対して、KTCのテニサーは、女子大とのインカレサークルであることがほとんど。
男は慶應、女は女子大という構成である。
インカレサークルには慶應の女子学生は入会できない場合がほとんどなので注意しよう。
KTCの方は入部期限の制限がないところが多いようだ。

どちらの連盟でも、連盟内のサークルが参加する大会があり、
交流会(飲み会)や交流試合などで繋がりがある。
だが、硬庭連とKTCという垣根を越えた交流はサークル単位ではほとんど見られない。
また蛇足であるが、連盟としての強制力は硬庭連の方が大きいようである。
KTCは練習日程や大会参加などの面で、各テニサーの自由度が高いと言われている。

テニサーの見分け方・選び方

慶應のテニサーの数はそこらの大学とは違う。何しろ40以上あるのだ。
これだけあれば、それこそ体育会のように厳しく練習するサークルから、
テニサーとは名ばかりの遊びまくりサークルまで様々なものが存在する。
しかし入学式で配られるオリエン冊子を見ても、
「部員同士の仲が良くアットホームなサークルです!あなたも○○で一緒に充実した大学生活を送りましょう!」
などとどこも同じようなことが書いてあるだけでさっぱりわからない。

そこでテニサーを見分けるポイントをいくつか挙げよう。

1.人数と男女比を見る…オリエン冊子に書いてある全体人数と女子人数。
 女子人数はやや水増ししている場合が多いが、全体人数はそのまま書いていることが多い。
 またどのサークルでも、全体のうち、実質出ている人の割合はあまり変わらないので、
 全体人数によって大規模サークルか小規模サークルかわかるだろう。
 テニサーは1年の入会者数の上限が決まっているので、規模がほぼそのまま人気度として表れる。
 簡単に言えば規模の大きいサークルほど人気が高い。

2.試合の成績を見る…オリエン冊子の紹介文に「団体戦ベスト4!」と書かれている場合がある。
 弱いサークルは試合の成績には触れない。書いてあサークルは、それを自慢にしている。
 練習が厳しいか経験者が多いかどちらかなのだ。ただ、練習は厳しいが大会で成績が良くなかったり、
 単に人数が多いため一部メンバーが強いだけという例外サークルもあるので注意が必要である。

3.先輩に聞く…他のテニサーのことを聞いてもいいのかな?心配無用である。
 新歓期、新入生がサークルで迷うのは100も承知だ。自分のテニサーに誘導する宣伝文句が入って来るが、
 親切に教えてくれるだろう。ただこの場合、一部の人の話や単なる噂であることも多い。
 新歓だけでは判別できないとは思うが、連盟委員・連盟担当のような役職に就いている先輩に聞くとより正確である。

4.見に行く…当然だがこれが一番。チラシや勧誘ではわからない情報がまる分かりである。
 また行ってみたら先輩にいろいろ聞いてみよう。「練習は大変ですか?」「飲み会のコールは激しいですか?」
 どの質問も「大丈夫だよ」とマニュアルで決められた通りに答えられるが、様々な情報を聞き出そう。
 「さっきあっちの先輩は~って言ってましたよ」なども効果的だ。
 1~3の項目で良さそうなサークルにばぜひ行ってみよう。ただ、新歓期のテニサーは雰囲気の良さ5割増しだ。努めて冷静に。

こうした項目以外にも選ばなければいけないポイントはある。練習場所、時間、費用などだ。
これらの基本情報と上の項目で得た情報をつき合わせてりたいサークルを決定すると良いだろう。

テニサーとの付き合い方

人によってテニサーとの付き合い方は様々である。
いろいろなイベントに出てがっつり満喫する人、ちょこちょこ顔を出す程度の人、籍はあるが全く出ない人…
どのサークルにも言えることだが、極端に考えるとテニサーはただテニスをして飲んでいるだけのサークルなのである。
サークルとはそういうものだという意見ももちろんあろう。だが、たかがサークルされどサークルである。
なんだかんだと言って大学1、2年ではサークルで過ごす時間が最も長くなったりする。

「テニサーで過ごすだけでいいのか?」
これはテニサーに所属する多くが一度は感じる疑問であろう。
テニサーは非常に多くの学生が所属する組織である。が、一方で兼サー率が高いのもテニサーの特徴である。
資格の勉強をする人、他サーをメインでやっている人(筆者はここに入る)、
音楽など趣味の活動をしている人…高校の部活のように純粋にテニサーで過ごすだけの人は意外に多くない。

大学は、授業時間が少ない、生活の自由度が増すなど今までの学生生活で最も自由な時間が多い時期でもある。
その時間を有効に使うためにも、自分なりのテニサーとの付き合い方を持つべきではないだろうか。


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